エクサウィザーズおよびグループ会社であるExa Enterprise AIは19日、広島県が自治体向けChatGPTサービスの「exaBase 生成AI for 自治体」を全職員へ導入することを発表した。
広島県は、県庁における様々な業務で生成AIを有効に活用することで、組織全体の業務効率化および生産性が向上することを目指すという。また、エクサウィザーズグループは、広島県庁の全職員向けの研修を実施し、生成AI活用の利点や安全性、効果的な使い方を伝えることで、生成AIの積極的な取り組みを促す。
広島県は、2022年11月に「広島県DX加速プラン」を策定し、県内の民間事業者が、DXに着手して試行錯誤できる状態に移行できるよう後押しするとともに、県自らもDXに積極的に取り組んでいる。そうした中、2023年7月~9月に実施した生成AIの活用に向けた施行においては、利用した職員のうち、約40%は、時間短縮などの「効果があった」と回答し、半数以上の所属が日常的に利用し、多くの職員が引き続き利用を希望するという結果が得られた。
本結果を受け、広島県は、職員が一般業務の文書作成など、日々の業務を実施するにあたって、生産性の向上・効率化に取り組むための支援ツールとして、生成AIを本格導入するに至った。
エクサウィザーズグループは、AIを利活用したサービスやプロダクトを提供することで、生産性の向上などの社会課題の解決を目指している。公共機関向け「exaBase 生成AI for 自治体」は、グループ会社であるExa Enterprise AIが提供するAIプロダクトの1つで、企業における生成AI活用のベストプラクティスを取り入れながら、業務効率化や政策立案への活用支援、職員向けの生成AI活用の研修サービスなど、公共機関へ多面的な生成AIの活用支援を行っている。
広島県の生成AI導入にあたり、誤入力防止や、多様なプロンプトテンプレート機能など、昨年度の試行結果を踏まえた付加機能の提案がなされていること、また、RAG(データ連携)機能、研修など利活用促進の提案も充実しているといった点が評価され、exaBase 生成AI for 自治体が導入された。
※広島県WEBサイト:生成 AI 利用環境整備委託業務の選定結果について