USEN-NEXT GROUPのTACTは11日、アビスパ福岡に、同社の『AIコンシェルジュ for サーモグラフィ』を提供し、アビスパ福岡のファン・選手・関係者を対象に非接触体温測定を行うと発表した。
導入に先立ち、7月15日、25日、29日のホームゲーム3試合において実証実験を行った。試合会場においてVIPラウンジ入口1箇所、関係者入口1箇所に同社の『AIコンシェルジュ for サーモグラフィ』を設置。来場者は入場時に同機器のモニターを覗き込むことで、体温を検知。一定以上(37.5℃)の体温が検知された場合にアラートが表示される。人が密接して測定することがないので、測定者、被測定者それぞれの安全を確保することができ、測定者はスムーズな運用、被測定者は安心してスタジアム観戦を楽しめる。
併用して使っているほかの体温測定機に比べ「屋内の電球やライトなどの熱に反応せず、顔認証で精度の高い検知ができる」「素早く検温できる」といった運用スタッフからの声も上がっているという。
また試合がない日には、本社オフィスエントランスおよび選手がトレーニングを行っている練習施設に配置し、日々選手、スタッフ、来館者の体温測定をスムーズに行える環境を整備していく。
アビスパ福岡では、本サーモグラフィにスポンサーを募り、スポンサーロゴをサーモグラフィの画面に表示、広告シールを本体台座につけることで、体温測定の機能だけではなく、スポンサー向けの広告媒体としても活用する予定。さらには、同社の提供する『AIコンシェルジュ』には電話の自動応答サービスもあり、選手の声でファンへ連絡、問い合わせの自動受付など、AI・音声認識を活用した機能の追加を検討していくとしている。