AI と顔認証技術のパイオニアであるCyberLink Corp.(台湾新北市、サイバーリンク)は9日、同社の AI 顔認証エンジン FaceMe が、顔認証の精度に関する業界内で最も厳格な評価テスト NIST(アメリカ国立標準技術研究所)FRVT(顔認証ベンダーテスト)で優秀な成績を記録し、世界のトップ10ベンダーにランクインしたと発表した。
CyberLink のFaceMe は高精度なアルゴリズムを搭載し、中国やロシアなどの制限に直面している国のベンダーを除外すると、ベンダーランキング世界第3位にランクインしている。なお、最新のFVRT 1:N認証テストの結果によると、FaceMe は160万人の正面画像(Visa)データベースとWebカメラを使用した認証テストにおいて、98.11%の精度を記録した。この記録はベンダーとして世界ランクで第9位にランクインしているという。エッジコンピューティングに最適化されたFaceMe は、スマートバンキング、スマートリテール、セキュリティ、スマートシティなどの幅広い分野で大きな成功を収めているという。
FaceMe のエッジベースのアーキテクチャは、クラウドベースのソリューションと比較して、強力で効率的な処理と、より高いレベルのセキュリティを実現。FaceMe は、低消費電力CPUを使用した費用対効果の高いIoT/AIoTデバイス上での顔認証を可能するだけでなく、GPUを搭載したハイエンドサーバー、ワークステーションやPCと統合する事により、非常に効率的なパフォーマンスを提供する。その結果、セキュリティ、アクセス制御、公共サービス、スマートリテール、スマートバンキングなど、様々な場面で使用可能な、高速で柔軟性かつ精度の高い顔認証SDKソリューションを実現しているという。