Spectee(スペクティ)は8日、国内400社以上の導入実績をもつAI防災・危機管理ソリューション『Spectee Pro(スペクティプロ)』が、ポンプをはじめとする流体機械の設計、製造、サービスを行う荏原製作所の災害時等の情報収集を目的として採用されたと発表した。販売パートナーのインフォコムとともに納入した。
『Spectee Pro』は、人工知能(AI)を活用した情報解析をもとに、災害やリスク情報をいち早く正確に「可視化」し、現場の意思決定を円滑にする、防災・危機管理ソリューション。
SNSに投稿された情報や、気象データ、停電情報など様々な情報を総合的に解析し、自然災害、火災、事故等の発生など、緊急性の高い情報を100以上のカテゴリーでリアルタイムに配信する他、市区町村、空港や駅、観光スポット、工場や商業施設、自社の設備や事業所周辺といった対象と組み合わせて地図で表示し、「どこで何が起きているか」、発生場所、被害状況、規模などを即座に確認できる。現在、防災やBCP、サプライチェーンのリスク管理等、多くの企業や自治体、官公庁に採用されているという。
また、スペクティでは、SNSに投稿されたデマや誤情報の判定、情報の重要性の評価などを、AIで的確に解析するとともに、24時間対応の専門チームによる情報の精査・分析も合わせて行うことで、災害現場の最前線で働く人々が情報に惑わされることのないよう、万全のサポート体制を敷いている。
荏原は、スピードが求められる災害復旧に取り組む従業員の安心・安全を確保しながら被害の拡大や長期化を防止するため、いち早く効率的に現地の状況を把握する手段として、SNSからリアルタイムに災害情報を覚知できる『Spectee Pro』を導入した。
スペクティでは、今後も『Spectee Pro』を活用して、きめ細やかな災害・危機管理情報の収集や地図等を使った被害状況の可視化など、災害時における企業の危機管理ニーズや自治体の防災対応の迅速化・効率化を目指し、業界標準の危機管理ソリューションとして提案していくという。