サイバネットシステムは14日、PTCジャパンと日本における販売代理店契約を締結し、PTC Inc.(米国 マサチューセッツ州)が開発するAR開発プラットフォーム「Vuforia(ビューフォリア)」の販売および技術サポートを開始すると発表した。
ニューノーマルにおける働き方として、一般社会にテレワークの浸透が進む中、従来リモート業務が難しいとされてきた製造業の現場でも、ARを活用して遠隔地から作業指示を行う動きが広がりつつある。
AR開発プラットフォーム「Vuforia」は、既存の3D CAD設計データを有効活用して自社でARの動作設定やコンテンツを作成するツールや、ビデオ通話とあわせて遠隔地の現場作業者に指示できるソフトウェアがあり、製造業のニーズに応える機能が豊富に搭載されている。これにより、リモート環境でも製造、品質管理、保守メンテナンスの大幅な効率化が期待できる。
また、CAEソリューション、IoTプラットフォーム「ThingWorx」と「Vuforia」を連携させたソリューションの提供が可能になり、サイバネットが得意とするデジタルツイン技術の活用領域が更に広がったという。
例えば、工場のセンサーなどから得られたデータをThingWorxで収集し、CAEの解析結果と合わせて予測することで、Vuforiaを使って交換すべき実際の部品箇所をタブレット端末上で立体的に表示させたり、その交換作業手順をスマートグラスを通して表示させたりすることが可能になる。想定外のシステム停止や機器の重大な損傷を未然に防ぎ、稼働率向上やメンテナンスコスト削減に寄与する。
また、オフィスや工場内の温度や空気の流れをセンサーで取得し、その計測データから空間内全体の空気の流れを解析してVuforiaで作成したARで表示することで、新規設備導入や工場内レイアウト変更による環境の変化を正確に予測。ARによる事前検証により、リスクの少ない設備変更を可能にする。
Vuforia製品の紹介セミナーを開催する
開催日時 :2021年4月28日(水) 11:00~(30分程度)
開催形式 :オンライン(Web会議システムZoomを用いたWebセミナー)
対 象 者 : ARの産業応用に興味のある人/IoT連携、DXを推進したい人/ARアプリを開発している、または開発したい人
参 加 費 : 無料(事前登録制)