シー・エフ・デー販売(CFD販売)とNTTドコモは20日、水中ドローン(FIFISH V6 PLUS)と第5世代移動通信方式(5G)による大容量・低遅延通信を活用したデモンストレーションを行ったと発表した。
5Gの大容量通信により、水中ドローンが撮影する海中の高画質な映像を遠隔地にいるユーザーのアプリケーションへ伝送する試みで、今回、養殖場にて、NTTドコモの5Gネットワークに接続したFIFISH V6 PLUSを遠隔操作し、実際に海中の映像を伝送し、遠隔地に居ながら養殖場の水中環境を高画質かつ、リアルタイムに確認することができたという。
養殖場では、海中に含まれる酸素濃度や栄養量などを生育に適した状態に保つ必要があり、無給餌養殖では、付着生物や海藻が生育を阻害する要因となるため除去作業が欠かせない。潜水士による確認や、生産物を引き上げての確認は、費用、労力、安全面で課題があるが、水中ドローンを活用することで、効率的・安全に状況確認が可能になると考えられる。
今回のデモンストレーションでは、オペレーターが遠隔地から水中ドローンを操作し、5G による大容量・低遅延通信で養殖現場の水中映像を伝送、生産物の生育状況確認を行うことができたという。
現在、水産業界では、情報通信技術(ICT)を活用して海中の状態把握を実現し、労働者の負担を削減することが期待されているが、同社もこの取り組みに積極的に参加し、水中ドローンを通じて、水産業界に貢献していくとしている。