パナソニック ソリューションテクノロジーは20日、ホンダロックにAIチャットボット FAQサービス「WisTalk(ウィズトーク)」を納入したと発表した。
これにより、FAQや手順書がナレッジとして体系化され、IT部門へ寄せられていた月間の問い合わせ数・対応時間の半減を実現したという。「WisTalk」が提供しているわかりやすい機能・きめ細かいサポートにより、導入後のメンテナンスやチューニング作業など、入社一年目の社員がスムーズに運用している。
企業や自治体での「DX(デジタル・トランスフォーメーション)」の取り組みが加速する中、コロナ禍の影響により非接触や非対面でのビジネス活動への期待も高まり、テレワークやオンラインでのコミュニケーションを中心とする「仕事のデジタル化」が急速に拡大した。
一方で、テレワークの常態化によってIT部門や総務部門などに対して社員から数多くの問い合わせが集中し、バックオフィスの業務工数が逼迫している傾向が強まっている。このような状況下において、社内の問い合わせ対応業務の自動化や効率化による労働生産性向上の手段として、「AIチャットボット」の活用が広がっている。24時間、365日自動対応するAIチャットボットが、多くの人から同じ質問が入っても、一人ひとり個別に対応しなければならない点を解消し、バックオフィス担当者の業務効率化を実現している。
今回、パナソニックのAIチャットボット「WisTalk」は、ホンダロックのIT部門における業務効率化の取り組みのために納入された。ホンダロックのIT部門では、国内拠点の社員700名からPCの設定方法やリモートアクセスの接続方法など、IT部門への問い合わせが月200件あり、対応に100時間を要していた。また、窓口のヘルプデスクではなく、各システムの担当者へ直接問い合わせが来ることで、本来の業務に集中できない課題があった。「WisTalk」の導入により、問い合わせ数、対応時間ともに半減し、その課題に対応したという。