住信SBIネット銀行、不正送金対策のモニタリング用AIを構築し自社システムを導入
住信SBIネット銀行は10日、不正送金対策のモニタリング用AI(人工知能)を構築し、自社システムを導入することにしたと発表した。
住信SBIネット銀行では、第三者による不正送金を防止するため24時間365日体制で振込のモニタリングを行っている。不正送金の疑いがある取引を高精度かつ効率よく検知することを目的として、従前よりAIを導入していたが、より高度なAI導入のため、自社でもAIを開発し、2020年から2021年にかけて他社製品を含めた複数のAIで実証実験を実施。その結果、自社AIが最も高精度に不正取引を検知することが確認できたことから、モニタリングシステムにおいて自社AIの導入を決定した。
本AIの導入により、不正取引に係る判断の高速化と、より精緻な不正送金の検知が実現する見込だという。
本AIは最先端の技術を活用して構築されており、新たな不正送金の疑いがある事例を随時学習していき、不正送金を防止するためのモニタリング業務において、更なる高度化・効率化を実現する。
今後は、同社だけではなく不正送金防止にニーズのある金融機関への提供等、より幅広い不正取引判別の実現を視野に入れていくという。