全国に64校の専門学校と2つの通信制高校、大学、短期大学等を運営する三幸学園は17日、同校の介護福祉科で、介護ロボット「眠りSCAN(スキャン)」を用いた授業を、必修科目として導入すると発表した。
介護ロボット「眠りSCAN」見守りシステムは、訪室しなくても利用者の状態を把握できるため、介護職員の効率的な夜間巡視や入居者の安眠を妨げることなく安否の確認を行うことができるシステム。また測定したデータを日中のケアに活用することにより、科学的根拠に基づくケアの改善を行うことができる。
リアルタイムモニター機能の他に、測定した睡眠データを用いて睡眠日誌や呼吸日誌・心拍日誌を自動生成できるシステムも搭載されている。
同学授業の中でこれまで行っていた高齢者の睡眠の特徴などを学ぶ座学の内容に、「介護現場における介護ロボットの重要性」という視点が加えられ、見守り支援システムを実際に使用することで、高齢者の睡眠ケアにどのように介入できるかを演習を通してさらに深く学べる授業になるという。介護福祉を学ぶ学校では全国初の導入だという。