秋田県横手市、ソフエル、金剛、サウスフィールド・マネジメント(サウスフィールド)は、2021年年12月に4者で締結した「蔵書点検ロボット実証実験に関する事業連携協定」に基づき、蔵書点検ロボットの実証実験を横手市雄物川図書館で実施した。この実証実験は、2022年年3月2日から3月9日まで、雄物川図書館のICタグを貼り付けた約2万冊の蔵書に対して行われた。実験の結果については、3月11日に雄物川小学校の3年生、およびメディア関係者に向けて発表した。
蔵書点検ロボットは、高さ約2メートル、幅約60センチ、本体に6個のアンテナを実装し、電波を発信しながら館内を自動で動き回り、ICタグを貼り付けた蔵書の情報を読み取った。今回の実験は、2022年1月にICタグ化(ICタグを蔵書に貼り付け、エンコード作業を実施)した雄物川図書館の図書1万9723冊を対象に行った。ロボットで行った読み取り試験では1万9723冊中、1万9634冊をロボットが自動認識し、認識率99.5%を達成し、実証実験は成功した。
今後、ソフエル、金剛、サウスフィールドは、実証実験での効果検証を行い、読み取りエラーが発生した0.5%の品質を改善進めていく。また、蔵書点検ロボットの実用化に向けて、ロボット仕様の確定、価格の設定などを検討する。更なるICタグシステムを活用した図書サービスの向上、実用化に向けた取り組みを継続しておこなっていくという。