ルートレック・ネットワークス、「ゼロアグリ」で土耕栽培初のAI施肥制御機能をリリース

ルートレック・ネットワークスは27日、同社が開発、提供するAI潅水施肥システム「ゼロアグリ」で、土耕栽培において施肥量を自動制御する「AI施肥制御機能」をリリースしたと発表した。

日本の農業経営体の内訳は、未だ97%が家族経営(個人経営体)の生産者であり、労力が限られる中、少ないリソースでいかに収益を上げていくか、ということを考えていく必要がある。また農業年齢の高齢化等により、農業生産者1人あたりの経営面積は増加しており、省力化をしながら品質の高い栽培を実現する技術がより求められている。農業における潅水および施肥技術は、これまで生産者の経験と勘により行われてきた部分も大きく、作物の収量や品質に大きく影響することから、省力化や技術習得がしづらい領域だった。ゼロアグリはこれまでAIによる潅水の自動化を提供してきたが、施肥は、生産者が作物の状態を見ながら、自ら濃度を設定し運用する必要があった。

AI施肥制御機能では、生産者は土壌センサーで計測したECの目標値を設定するだけで、ゼロアグリのAIが施肥量を自動で制御し供給をすることが可能になる。これにより、土耕栽培における環境制御の高度化/自動化による収益向上を実現するという。

また、昨今では多施肥による地下水汚染や温暖化効果ガスの排出も課題となっているが、本機能を活用し必要最小限の施肥で栽培の最大化を行うことで、環境に優しい持続型の施設園芸栽培を実現する。

ゼロアグリとは、センサー情報や気象情報を元に作物にとって最適な潅水量と施肥量をAIが判断し自動で供給することができる、IoT技術を活用した潅水施肥システム。自動化による大幅な省力化、潅水施肥の安定による作物の収量および品質の向上、減肥効果等の実現が可能。2015年から国内外への本格出荷を開始し、現在全国の農家・農業試験場にて累計300台以上導入されている。

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