i-PRO(アイプロ)は16日、映像を活用したAIを色々試したい技術者や開発者に最適なコンポーネントとして、AIプロセッサーを搭載したモジュールカメラを発売した。日本ものづくりワールド(東京ビックサイト、2022年6月22日水曜日~24日金曜日)でも展示を行う。
2019年に設立されたi-PROは、パナソニックにおける60年以上にわたる数々のセンシング技術とイノベーションを継承し、セキュリティ監視、パブリックセーフティ、そして医療用イメージングの各分野をセンシングソリューションでサポートする世界的なリーディングカンパニー。業界をリードするセキュリティカメラをはじめとするi-PROのカメラに詰め込まれているテクノロジーを、名刺より小さなサイズにモジュール化し、様々な機器・システムに組み込み、設置できる形にした。
今回、AIスターターキットおよびレンズトライアルキットの2タイプを発売。これらは、「AIを使うには専用の機材が必要だが何を選べばよいかわからない」「カメラで撮影してAIの画像解析をすぐに試してみたい」「レンズも色々なものがあって適したものを探すのが難しい」といった、カメラと映像を利用したAIアプリケーションを開発したいニーズに応えている。
AIスターターキットおよびレンズトライアルキットともに、カメラそのものを作る手間が不要であり、カメラに搭載するAIアプリケーションの開発や、AIを使用した画像解析のテストを、短時間で行うことができる。またレンズトライアルキットでは、画角・焦点距離の違う6種類のレンズを同梱し、レンズを交換しながら様々な画角で撮影環境を試すことができ、映像解析により適した「絵作り」をサポートする。
これらキットでは、電源を接続し、パソコンとネットワークを繋ぐことで、すぐ簡単にAIプログラムを動作させることができる。またセキュリティカメラの利用現場で活用されている様々な機能や画質が、GUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)から設定できる。さらに専用のWebサイトからSDKや多くのサンプルソースを入手することが可能で、サンプルソースコードを参考にしなから自作のLinux環境上で動作するプログラムを作ってカメラに移植して、動かすことが出来る。
今回発売のモジュールカメラは、すぐに誰でも入手できるようAmazonでオンライン販売を行う。なお、このカメラは研究・開発向けに用途を限定している。
i-PROは、東京ビックサイトで2022年6月22日~24日に開催される「日本ものづくりワールド」に出展する。今回発売のモジュールカメラがどのような形で活用できるか、会場の同社ブースでデモンストレーションを行う。