LINEミニアプリ・チャットボットの「anybot」(エニーボット)を提供するエボラニは12日、ChatGPTに自社の情報を組み込む事で、あたかも人が回答しているような自然な言語で顧客対応が自動化できるサービス、「anybot for ChatGPT」をリリースした。
LINE公式アカウントとウェブサイトで利用できる他、動画や写真など、リッチコンテンツでの回答も可能となる。これにより、あらゆる業界においての顧客対応やカスタマーサポートが自動化できる事となり、人手不足を解消し、大幅なコスト削減が見込まれる。
ChatGPTの能力と課題とは
ChatGPTは米国のOpenAI社が開発した自然言語処理のための人工知能(AI)。
2022年11月に公開されて以来、わずか2カ月で利用者が1億人を突破し、次世代の産業革命を起こすと、世界で注目されている。
質問を打ち込むと、従来のどのチャットボットよりも、より人間に近いレベルで質問を理解し、膨大な情報から、最適な要素をピックアップしてアレンジした回答を、あたかも人間が回答していたような自然な言葉で出す。加えて、作詞、作曲、小説の執筆やレポートの作成、データの収集、プログラミングに至るまで、これまでは人間にしかできなかった創造性のある仕事をこなすことができる。
ChatGPTの弱点
一方で、現状のChatGPTを企業が自社のために使うには様々な課題がある。
1.自社サイト・LINEには搭載できない
2.自社の情報について回答できない
3.知らない情報でも誤った回答を出してしまう
4.動画や画像などは使用できず、テキストのみで回答
5.セキュリティー面で課題が残る
・anybot for ChatGPTのメリット
「anybot for ChatGPT」は、ChatGPTに自社のFAQなどを組み込む事で、あたかも人間が回答したような自然な会話での接客を実現する。
ChatGPTの弱点をカバーし、以下のようなメリットがある。
1.自社のLINE公式アカウントやサイトで利用できる
2.CSVかテキストを組み込むだけで、AI技術者でなくても誰でも簡単に自社の情報をAIに学習させることができる
3.間違った情報を回答しないようフィルタリングができる
4.ChatGPTのみだとテキストのみの回答に限られるが、anybot for ChatGPTは動画や写真など、リッチコンテンツで回答が可能
5.不適切な質問があった場合のセキュリティー強化と安全対策ができる
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