AIに代替されると思う職業「財務会計」「小売りの店員」 =クロス・マーケティング調べ=

クロス・マーケティングは30日、2023年5月に全国20~69歳の男女有職者7532名を対象に行った「生成AIに関する調査(2023年)」の結果を公表した。

発展が著しいAI(人工知能)、これからも市場規模は拡大し、参入企業も増えると思われる。今回は浸透状況編として、AI・生成AIの認知度、利用状況、AIにとってかわられる/とってかわられない職業などを分析した。

フルタイム有職者におけるAI(人工知能)の認知率は93%、年代が上がるほど認知率は高まる。理解率(人に説明できる+それなりに知っている)は26%であり、若い世代ほど理解率は高い。

AI認知者に、生成AIの認知状況を確認した。認知率は82%であり、年代による大きな差はない。理解率(人に説明できる+内容をそれなりに知っている)は19%であり、20~30代の理解率は他年代より高い2割半ばだった。

生成AI認知者に、31職業を提示しAIにとってかわられる/とってかわられない職業を聴取し、とってかわられる/とってかわられない職業の差分の高い職業をピックアップした。
”とってかわられると思う職業”の上位は「財務・会計・経理」「一般小売店の定員」が2割台、次いで「データサイエンティスト」「運転手」「システム・サイト保守運用」だった。
一方、”とってかわられないと思う職業”では、「農業・漁師」「医者・看護師・歯科衛生士」で2割台、次いで「介護士」とエッセンシャルワーカーが多くあがった。

生成AI認知者の中で、会社で生成AIが導入される可能性のあるホワイトカラーに限って、サービスごとの利用状況を確認した。メディアでも話題になっている「ChatGPT」の認知率は78%、利用経験は39%と他サービスに比べ突出して高い。次いで「Bing AI」「Bard」と続く。

「ChatGPT」の認知・利用の構成を確認したところ、「現在主に利用している」は27%であり、2022年11月公開から半年あまりで3割近くになっていた。

■調査概要
調査手法 :インターネットリサーチ
調査地域 :全国47都道府県
調査対象 :20~69歳の男女
スクリーニング調査 フルタイム有職者
本調査 ホワイトカラー・生成AI認知者
調査期間 :2023年5月12日(金)~5月15日(月)
有効回答数:スクリーニング調査 7532サンプル
本調査 1345サンプル

関連URL

レポートのダウンロード
クロス・マーケティング

関連記事

注目記事

  1. 2024-11-13

    手術室の主役は「人」から「AI・ロボット」へ 病院に於ける「AI・ロボット」の利用状況

    AIホスピタルは、医療分野における革新的な取り組みとして注目されている。特に「AI・ロボット」は、病…
  2. 2024-11-2

    「AI博覧会 Osaka 2025」2025年1月22日~1月23日開催

    AIポータルメディア「AIsmiley」を運営するアイスマイリーは、2025年1月22日(水)~1月…
  3. 2024-9-27

    アイスマイリー、AI検索システムカオスマップ 2024を公開

    AIポータルメディア「AIsmiley」を運営するアイスマイリーは26日、各業界のDX推進の支援の一…
  4. 2024-9-19

    小学校の授業における生成AIの活用と文科省ガイドライン

    小学校の授業における生成AIの活用は、教育の質を向上させる新たな可能性を秘めている。生成AIを活用す…
  5. 2024-9-13

    「生成AI大賞2024」エントリーの受付を開始

    Generative AI Japan(GenAI:ジェナイ〉」)は12日、日経BPが発行・運営する…

カテゴリー

最近の投稿

ページ上部へ戻る