AI と顔認識技術のパイオニアであるサイバーリンクは8日、同社の AI 顔認識ソフトウェア開発キット(SDK)「FaceMe」において、マスク検出とマスク着用時の顔認識を6月にリリースすると発表した。
マスク着用有無の検出を行い、マスク着用時でも顔を検出して人物特定する。また、2020年第2四半期には、サーマルカメラ(体表面温度の測定)の統合とカメラ映像内の人数カウント機能の導入も予定している。
FaceMeの高精度なアルゴリズムは、アメリカ国立標準技術研究所(NIST)の顔認証技術
ベンチマークテスト(VISA、WILD テスト)で世界の上位にランクしているという。新型コロナウイルス(COVID-19)の感染が終息しない中、マスクの着用はウイルスの拡散を防ぐ
最も効率的な方法の1つと見なされている。
FaceMe SDKは、セキュリティシステムやスマートリテール端末(店頭カメラ、POS、デジタルサイネージ等)へ、新たに統合できる「マスク検出」機能を提供する。マスクを着用していない人を検出し、警備員または関係者に通知を送信する。
さらに、マスク着用中の顔認識機能により、マスクを着用している場合でも出退勤管理や
従業員の特定などのセキュリティシナリオが可能になる。これにより、さまざまな場所での顔による「非接触」生体認証を行うことができるという。