早稲田大学は31日、理工学術院の畠山 歓(はたけやま かん)講師および小柳津 研一(おやいづ けんいち)教授の研究グループが、多彩な形式の材料科学のデータを単一の人工知能(AI)に学習させる手法を開発したと発表した。
これまで材料科学で使われるAIの予測モデルは原則として1つの形式や概念しか学習することができなかったが、本手法の導入により、単一のAIに40種類以上の物性、数千以上の化合物、数百以上のプロセス情報を学習・予測させ、材料科学に関する広範な知識をAIに付与することができまたという。今後、材料科学に限らず創薬など広範な分野に応用可能な“万能AI”を導く一つの道筋となる可能性がありるという。
本研究成果は、7月30日午前10時(英国時間)にNature系列誌『Communications Materials』のオンライン版で公開された。
論文情報
雑誌名:Communications Materials
論文名:Integrating multiple materials science projects in a single neural network