C-RISEは23日、クラウド型RPAサービス「クラウドBOT」の機能を強化し、より柔軟な自動化シナリオの作成に対応したと発表した。
「クラウドBOT」は、日常的に繰り返し行われているWebブラウザ操作を記録し、シナリオ化する事で簡単に自動化ロボット(BOT)を作成できるクラウド型RPAサービス。本サービスは現在、日本語・英語に対応しており、世界52カ国で利用されている。今回、開発予定機能の中でも特に要望の多かった、条件分岐と値生成の機能に対応し、新たにリリースした。
条件分岐機能は、自動操作実行時に、画面状態や取得した値を判定し、次の操作を分岐できる機能。例えばECサイトの管理者が商品情報を登録する際に、商品情報を検索し、未登録の場合は新規商品として登録、登録済の場合は商品情報を更新といった様に操作パターンを分岐する事ができる。
また、ループ処理と組み合わせる事で、数百件の商品情報を連続登録する際に個々の商品情報を判定しながら操作パターンを分岐するといった柔軟なシナリオの作成も可能になるという。分岐条件は、プログラミング知識等が無くても直感的に条件指定できるノーコード仕様となっているが、より複雑な条件を指定したい場合に、Javascript言語で記述された判定式を指定するコード注入機能にも対応している。
値生成機能は、BOTの実行中に任意の値を生成できる機能。現在の日付・時刻、ランダム値、連番IDなどを生成する事ができる。この値生成機能を使用する事で、伝票の日付入力操作や本日の売上集計で日付を絞り込む操作等、動的な値を使用したシナリオ作成が可能になる。
また、文字列の結合も可能となっており、任意の文字列を組み合わせる事で、値を操作対象の入力形式に合わせて生成する事が可能になるという。これまで、1つのBOTで1パターンのみの操作に対応していたが、本機能の強化により、1つのBOTで複数の操作パターンに対応する事ができ、柔軟性の高い自動化BOTが作成可能となった。