セカンドサイトは11日、SBペイメントサービスが提供するオンライン決済サービスに対して、人工知能(AI)を活用した不正な決済取引を検知するAI不正検知エンジンを導入したと発表した。
今回新しく開発したAI不正検知エンジンは、ある所定条件に当てはまる取引に対して判定を行う従来の不正判定機能はもちろんのこと、取引履歴や加盟店情報、クレジットカードの発行会社情報などを基にAIモデルを用いて不正リスクをスコアリングすることで、過去に例のないパターンの不正取引に対しても高精度な検知が図れ、不正被害を最小限に抑えられるという。
また、長期に亘る過去のデータを独自の技術で高速に処理することで、決済取引の処理時間に与える影響を抑えつつ、リアルタイムに不正リスクを算出する。
近年、クレジットカード決済における不正被害額は増加を続けている。2019年には、不正被害総額は273億円に達しており、さらに2020年には新型コロナウイルス(COVID-19)の感染が広がるなか、外出自粛によりEC(電子商取引)利用が高まると同時に不正リスクの増加も懸念されているという。
今回セカンドサイトは、過去に金融・決済事業におけるリスク判定のモデル構築を行った実績を活かしたAI不正検知エンジンを開発し、SBPSのオンライン決済サービスに導入することで、クレジットカード決済における不正被害の減少に寄与していくという。