ネットスマイルは17日、同社が提供する大量の書類を読み取りデータ化するAI-OCRサービス「AIスキャンロボ」を導入した、ネスレ日本で、業務の効率化が推進され、50%のコスト削減を実現したと発表した。
ネスレ日本では、FAXによる発注書を基幹システムに入力する方法の改善が課題だった。2019年3月にFAXの発注書を読み取り、発注データを基幹システムに連携するネスレ標準のツールを導入したが、日本語の読み取り精度が十分でないことや日本の商習慣に対応できないという課題があった。
FAXの発注書をデータ化するには、手動での注文処理のプロセスに多大な時間コストがかかる、手動操作の間違いによるリスクが高い、顧客から送られてくる注文書のフォーマットがバラバラ、注文書へのコードの記載漏れが発生している等、多くの課題があった。その後、多くのAI-OCRツールを比較検討した結果、ネットスマイルのAI-OCRサービス「AIスキャンロボ」の導入に至ったという。
50%のコスト削減効果
・改善前(手入力):250時間/月
1件当たりの処理時間は約5分。(月間3000枚✕ 5分)/ 60 = 250時間/月
・改善後(AIスキャンロボ導入後):125時間/月
1件あたり約2.5分に短縮。(月間3000枚✕ 2.5分)/ 60 = 125時間/月
・注文処理に関わる時間を半減(月間250時間-125時間)
(※2019年11月に導入。2020年10月末時点での1年前と比較した削減効果)