人工知能を搭載したサービスの資料請求ができるAIポータルメディア「AIsmiley」を運営するアイスマイリーは14日、ユーザーの問い合わせ内容から2021年度にトレンドになるであろう予測AIを特集した「予測AI取り組み事例集」を公開した。
予測AIとは過去のデータに基づき、未来の数値や結果を予想する、主にマーケティングや分析といった領域で活用されるAI。
まず思い浮かぶのは、需要予測。小売店などにおいては、「来週は●●が何個売れるだろうか』を正確に予測することで、それに見合った仕入れ調整ができ、欠品や在庫ロスといった課題の解決策として用いられている。また、予測AIは、需要や売上といった領域だけでなく、機械の故障や劣化の兆候などの見極めにも使われ、そのほかにも広告クリエイティブの効果測定予測や株価予測といった、より分析的な領域でも活用されているという。
予測をするには、さまざまな要素が複雑に絡み合うため、従来は長年の経験や担当者の勘に頼るといった属人的な手法で行われることが大半だった。しかし、今後の人口減少社会においては、多くの産業で後継者不足や予測ノウハウの伝承が課題となっており、これまで経験者の肌感や勘に頼っていたやり方から脱却し、「いかにデータを活用し正確な予測を立てながら、ビジネスにしていくか」というスキルが、企業・個人、どちらにとっても必要になると考えられている。近年、属人的な手法に頼らず、より精度の高い予測を実現するため、AI・人工知能を活用した新たなソフトウエアやシステムが次々と誕生している。
今回の予測AI取り組み事例集では、「予測AIの導入に興味がある」、「売上や在庫管理の作業をAIに予測させてみたい」「予測AIのトレンドを知りたい」といった人向けに、実際にAIsmileyに寄せられた相談内容と2020年の予測AIの導入事例をまとめているという。