ビアンフェ.、プロ司会者考案のAI葬儀ナレーション作成システム「IKIRU」発売開始
- 2021/2/16
- 暮らし
- AI, ナレーション, 葬儀, 葬儀用AIナレーションシステム
ビアンフェ.は、3月1日に、日本で初めて葬儀用AIナレーションシステム「IKIRU」(いきる)の全国販売を開始する。
「IKIRU」は、約7個の簡単な質問に答えるだけでAIが適切なナレーション原稿を自動で生成するクラウドAIシステム。葬儀のナレーション原稿は、葬儀社が司会者に依頼することが通例で、作成には経験に基づいた専門的視点と高度な技術が求められる。
遺族へのインタビュー時間を含め半日以上の時間を費やす。「IKIRU」を活用することにより質問に回答するだけで、故人の思い出や遺族の想いを言語化した最適なナレーション原稿が作成できる。人材不足や育成を課題とする司会業者や、外注費といった経費を削減したい葬儀業者への販売を予定している。
葬儀の司会は、時間をかけて計画的に準備をする結婚式やイベントと異なり、多くは短期間で式当日を迎えるため司会者には大きな負担がかかるという。故人を偲ぶナレーション原稿の作成は遺族への心の支援も必要であり、作成はプロの葬儀司会者に任せるのが通例だが、近年では経験を積んだプロ人材が不足している。
また、近年は家族葬に代表される、予算を抑えた小規模の葬儀が増えており、原稿作成や司会を外注せずに、自社で行う葬儀業者が増えている。
このような背景から、冠婚葬祭司会派遣のビアンフェ.では、葬儀業者及び司会者の負担を減らし、誰もがプロと同じ水準のナレーションを提供できるように、「IKIRU」の開発・販売に至ったという。
システムの開発においては、ビアンフェ.代表の岡野氏が蓄積した過去25年間に及ぶ約1万件の実例ナレーション原稿を整理し、さらに性別、年代、死因、家族状況、人柄、趣味などを分類。このようなデータを用い、人の感情を数値化する方程式を作りだしたことで、インターネットで公開されているサンプルとは一線を画す、故人を偲ぶ式に相応しい、人間味溢れるナレーション原稿の生成が可能になったという。