Nauto Japanは30日、現在販売中の人工知能(AI)搭載型安全運行管理プラットフォーム「ナウト」のソフトウェアのバージョンアップを行い、「走行中にシートベルト未装着状態を検出する機能」と「車内カメラが何らかの要因で遮蔽された場合に検出する機能」追加し、正式に日本国内への提供を開始したと発表した。
2017年のローンチ以降(日本国内は2018年8月)、わき見運転の検出・警告を行うナウトのAI搭載型安全運行管理プラットフォームは日本国内でも500社以上で採用されてきた。ナウトは、導入後も定期的にインターネット経由で機能追加を行うことにより、顧客への提供価値を高めていくという。今回の新機能の追加により、ナウトは今後より一層社用車・商用車の事故防止と効率的な管理を促進していくとしている。
走行中にシートベルト未装着状態を検出し管理者へ通知する機能
ナウトではこれまでも、車内のリアルタイム画像分析による喫煙行為や携帯電話の保持・通話といった行為の検出を行なってきた。今回、新たに走行中にシートベルトの未装着状態を検出できる機能を半年間の試行期間を経て正式に追加。ナウトはシートベルト未装着に対して車載機側での画像認識によるリアルタイム検出機能を搭載した初めてのドライブレコーダーだという。
遮蔽されたカメラを検出する機能
ナウトの車内カメラはリアルタイム画像分析により、わき見運転や喫煙などの社内規定違反を検出する。一方で、車内カメラがサンバイザーや何かしらの理由で遮蔽されていると、危険挙動を検出できないこととなる。また、事故が発生した場合に車内カメラが遮蔽されていると、詳細な状況の確認が困難であり、ドライバーに過失がないことの証明ができない事例もあるという。そのような状況を避けるため、ナウトはAI検出により車内カメラが遮蔽されている状況を検出し、管理者が確認できる機能を試行的に提供してきたが、今回ソフトウェアのバージョンアップに伴い正式に提供を開始した。
今後もナウトは危険運転の検知力、管理者向けウェブシステムの機能向上を行っていくことで、日本の社用車・商用車における安全性の更なる向上・管理の効率化に貢献していくとしている。