野原ホールディングスのVDC(Virtual Design & Construction)カンパニーは30日、AI技術開発・実用化及びビッグデータ解析に取り組むZENTA、AI及び機械学習ソリューションを開発するNexus FrontierTech Ltd(英国:ロンドン)と共同で、平面図に記載された情報をAIが読み取り部屋の内法面積等を自動で概算積算しデータ化する「TEMOTO(テモト)」を開発したと発表した。30日から一般公開しているベータ版は、誰でも無償で利用できる。
従来、建設関連会社等の積算業務は、担当者が図面を見ながら地道に手動で面積等を算出する「手拾い作業」が大半だという。積算業務は、後工程の建材発注等にも影響する重要なものだが、作業負荷が多く人為的ミスを誘発しやすい点が課題とされている。
同社は、「TEMOTO」(ベータ版)を無償提供することで、データ蓄積・AIの機械学習によりさらなる精度向上を⽬指すとともに、積算担当者の手拾い作業の業務効率化をサポート。国内建設業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)促進に貢献するとしている。