アイ・ロボティクスは15日、Japan Innovation Challengeが開始するドローンによる夜間の捜索支援サービス「NIGHT HAWKS」に参画すると発表した。
わが国では毎年約3000件もの山岳遭難が発生し、約300名もの負傷者、死者、行方不明者が出ているという。この数字は高齢登山者や外国人旅行客の増加に伴って更に増えている。
生存の可能性が高いのは遭難発生から72時間以内といわれ、早期に捜索し発見することが救助率を高めるが、救助要請は夕方以降になることが多く、日没後は二次災害の危険があるため、人手・ヘリコプターを使った捜索活動が行えないというのが実状。
そのため全国のドローン業者の元には「ドローンで探せないだろうか」という家族からの悲痛な声が寄せられているという。
更に、時間や場所を問わずに起こる様々な自然災害に対し、ドローンというテクノロジーを有効に活用する事で捜索や救助の一助になること自体が知られていなかった。
「NIGHT HAWKS」は、Japan Innovation Challengeが提供するドローンによる夜間の捜索支援サービス。夜間の遭難救助をドローン活用により支援し、遭難者の早期発見に貢献するという。
2016年から行われているロボットによる山岳遭難救助コンテスト「Japan Innovation Challenge(JIC)」で培った捜索ノウハウとネットワークをフル活用してNIGHT HAWKSは立ち上がった。JIC発祥の地である北海道上士幌町から開始し、東北・関東甲信越、そして全国へとサービスを順次展開していくとしている。
□「NIGHT HAWKS」プロモーションムービー