「AI×フィットネス」のOpt Fitは21日、1年以上の開発期間を経て、スポーツジム専用AI監視で安全管理システムの開発に成功したと発表した。
5月6日には、Aー1スポーツクラブ笹塚店で、正式にローンチする。また、合わせて、本格的に加盟店の募集を開始する。
「GYMDX」とは、ジム内に専用カメラを設置し、ジム運営をAI化することで、AIによる安全管理だけでなく、運営コストを削減しつつ会員満足度を向上させるサービス。With&Afterコロナのジム運営に役立つという。
コロナ禍において、スポーツジム運営は非常に厳しい局面を迎えており、従来の運営方法を続けていれば、会員数の減少と膨大な固定費により倒産のリスクは高まることが顕著なため、従来にない大きな変化を求めている。
そこで、2020年3月から、本質的にスポーツジム運営をDXすることが可能な「GYMDX」の開発に乗り出した。約1年の開発期間を経て、スポーツジムに特化した独自のAIアルゴリズムの構築に成功。
このシステムのメリットは、AIが一部の業務を代替することで、人間が人間にしかできない業務に集中することを可能とする点。そして、スポーツジム経営の円滑化を図ることで、一般消費者がフィットネスに触れる機会が創出される。アメリカのフィットネス参加人口は20%に比べ、日本はたったの3%と言われている。
「同社のシステムを利用するスポーツジムが増える→スポーツジム経営が円滑化される→一般消費者がフィットネスに触れる機会が増える」このエコシステムの構築を早急に実現したいとしている。
現在、A-1スポーツクラブを含む3社で先行モニター導入が決定。2021年5月から本格的に営業活動を開始し、8月までに10店舗、12月までに30店舗以上の導入を目指すという。
同社システムは、導入後も専用カメラからのデータ分析を継続的に行うことで、AI精度を高めたり、新機能の開発を順次行っていく。また、事業者のニーズに合わせたオリジナルのAI機能開発も可能だという。
民間のスポーツジムだけでなく、地方行政(地方自治体)の連携を強めることで、公営のスポーツジムでの導入も目指すという。