サイバーコア、不良品学習が不要の正例判定AIアルゴリズム「DetectEye」をリリース

画像認識AIアルゴリズム開発を手掛けるサイバーコアは8日、数百枚の正常画像を学習することで異常画像を判別可能な正例判定AIアルゴリズムDetectEyeを製品化し、リリースしたと発表した。

正例判定AIは、良品と不良品の双方の画像を学習するこれまでのAIとは異なり、良品画像のみの学習で不良品画像を判定するため、学習にかかるコストや時間を大幅に削減することが可能。

処理は2つのAIが連携しておこなう。はじめに、入力画像に対して学習済みの高精度画像分類AIを使用した「特徴を抽出するAI」が、入力画像の特徴マップを抽出。次に、得られた特徴量を、「特徴を整理するAI」によって正常画像群の特徴量と比較し類似性を分析する。類似性が低い領域を異常値(0~100%)としてピクセル単位で検出する。最後に異常値を元に着色処理を行い、異常のある領域と強度を可視化する)。

また、「特徴を整理するAI」には学習後に数百枚の正常画像を再び入力し、異常値の適切なしきい値を再計算。これにより、正常領域を異常領域として誤検出しないよう、異常値検出の精度を安定させる工夫も行う。この処理は学習時に1度行うだけ。

関連URL

サイバーコア

関連記事

注目記事

  1. 2024-11-13

    手術室の主役は「人」から「AI・ロボット」へ 病院に於ける「AI・ロボット」の利用状況

    AIホスピタルは、医療分野における革新的な取り組みとして注目されている。特に「AI・ロボット」は、病…
  2. 2024-11-2

    「AI博覧会 Osaka 2025」2025年1月22日~1月23日開催

    AIポータルメディア「AIsmiley」を運営するアイスマイリーは、2025年1月22日(水)~1月…
  3. 2024-9-27

    アイスマイリー、AI検索システムカオスマップ 2024を公開

    AIポータルメディア「AIsmiley」を運営するアイスマイリーは26日、各業界のDX推進の支援の一…
  4. 2024-9-19

    小学校の授業における生成AIの活用と文科省ガイドライン

    小学校の授業における生成AIの活用は、教育の質を向上させる新たな可能性を秘めている。生成AIを活用す…
  5. 2024-9-13

    「生成AI大賞2024」エントリーの受付を開始

    Generative AI Japan(GenAI:ジェナイ〉」)は12日、日経BPが発行・運営する…

カテゴリー

最近の投稿

ページ上部へ戻る