IoT・AIソリューション開発のSGSTは17日、同社の自社ブランド(Puvio)シリーズとしてAI搭載のスマートロッカーを独自に開発し、販売開始すると発表した。
ウィズコロナ時代の今日、飲食店やアパレル等の小売店舗においてBOPIS(Buy Online Pick-up In Store:ネットで注文し実店舗で商品を受け取る)の需要が急速に拡大しており、非接触での受渡し用スマートロッカーが注目されている。実店舗において顧客は並ぶことなく短時間での受渡しが可能となり、担当するスタッフの業務軽減と感染リスク軽減につながると期待されている。
EC市場の拡大に伴い宅配便の小口化・多頻度化が進んでいる。また、コロナウイルスの流行により非接触型の安全ロッカーソリューションが着目されている。BOPISではECサイトでの購入であるため欲しい商品の欠品はなく、消費者が自分で商品を受け取りに行くため配送料も発生しない。店舗側でスマートロッカーへの商品投入が完了する予定時間とロッカーの設置場所を顧客にメールし、顧客側は指定されたロッカー設置場所において送られてきたQRコード、バーコード、顔認証等でロッカーを解錠し商品を受け取る。スマートロッカーを適用することで、顧客への利便性向上と店舗側の作業効率向上が実現できる。
同社は画像認証技術における世界大手提携会社の高度な画像認証アルゴリズムに基づき、キャビネットメーカーと共に、新世代のスマートロッカーである「Puvioスマートロッカー」を発表した。
スマートロッカーのサービスについては2つの受渡しの方法がある。一つは「Aが預けてAが受け取る」、2つ目は「Aが預けてBが受け取る」。
商品や荷物の受取り方法は、顔認証、QRコード認証、バーコード認証、コード認証が可能。多様な認証方法に対応しているため、ユーザーの要望に応じた形で荷物を受け取ることが可能となる。なお、ロッカーの設置場所の環境に応じ、個々のコンテナのサイズ(縦・横・奥行)や積み上げ段数、並びをカスタマイズでき、さらには設置後の増設も可能である点もPuvioの強みのひとつ。コロナ禍では非接触での認証要望が高く、今後はAIによる顔認証もユーザーニーズとして高まってくると予想しているという。