調和技研は18日、LICが開発・提供する統合型法律情報データベース「判例秘書」に言語系AIエンジン「Lango」が採用され、製品リリースされたと発表した。
「判例秘書」は約30万件におよぶ判例データベースから、利用者の意図に沿った過去の裁判例を検索できる製品であり、法曹三者(弁護士・裁判官・検察官)にとって欠かすことのできないツール。
調和技研は、AI技術を用いて、過去の検索履歴をもとに類似する単語を自動で展開したり、関連する単語をレコメンドしたりする機能を開発。これまでの検索機能では、利用者が入力したキーワードを含む判例を検索結果に表示していた。
そこでLICが20数年間にわたって蓄積してきたビックデータを学習用データに利用し、ユーザーが知りたい情報に簡単にアクセスできるようアシスト機能を実装した。法曹実務家による検索ノウハウを結集した本機能は、「判例秘書」を利用する人すべてに専門家の知見が活きた検索機能を提供する。
調和技研とLICは今後、「Lango」による上記機能のブラッシュアップを図ることで、「判例秘書」のユーザーにとって、さらに使いやすいサービスへと改善していく。
また調和技研は、言語系エンジン群「Lango」に加え、画像系「Visee」、数値系「Furas」と三分野にわたり、AI技術による研究・開発を実施していく。
今後も、多種多様な個社別課題に沿ったAIエンジンのカスタマイズはもちろん、AI技術による新たな価値創出にも取り組んでいくとしている。