ACESは17日、営業支援AIツール「ACES Meet」で話者比率解析機能および、話速解析機能をリリースしたと発表した。また、表情や動きなどのリアクションの変化を特定するリアクション解析機能もあわせてリリースした。
これにより、成約/失注要因の分析やトップ営業パーソンのナレッジ展開、新人営業パーソンの教育・育成をより効率よく行うことができるという。
「ACES Meet」はZoomでのオンライン商談を録画し、独自AIによる話者ごとの自動書き起こしや重要なシーンの可視化を行うことで、オンライン商談における成約率の向上と現場の工数削減に寄与する営業支援AIツール。
ACESは昨年11月に「ACES Meet」のβ版を、今年3月には正式版をリリースし、幅広い業界のユーザーに提供してきた。
営業における成約率の向上においては成約/失注要因の分析が欠かせないが、成約/失注の要因として、営業パーソンのトーク内容と話す割合(話者比率)、および話す速度(話速)の分析などがあげられるという。
「営業担当者が一方的に説明するのみで顧客が話せていない(右の例)」に比べると、 「顧客とのトーク比率のバランスが良く会話のキャッチボールができている(左の例)」の場合は顧客の課題について議論を深められている事が多く、前者に比べて成約率に大きく差が出ることが判明している。
今回の機能リリースでは、「ACES Meet」を活用することで誰が何を話したかの分析に加え、話の割合や速度についても可視化が可能になった。これにより、トッププレーヤーの商談運びを明らかにし、新人営業パーソンの教育・育成の効率化や、チーム全体の成約率を向上するためのナレッジシェアをより効率的に行うことができる。
また、表情や動きから感情変化をAIが特定するリアクション解析の機能もリリース。リアクション解析を用いることで、商談においてリアクションが大きかった点を特定し、営業パーソンが言いよどんだ点や、商談が盛り上がった点などを社内で共有しナレッジとして蓄積することが可能になる。