教育機関向けSaaS型業務管理システム「SchooLynk Contact(スクーリンクコンタクト)」を開発・展開するDoorkelは22日、人工知能技術であるChatGPTを活用したコンサルティングサービスの提供を開始すると発表した。
Doorkelはこれまで、教育機関の募集広報(学校の魅力を伝え、進学してもらうために行うマーケティング活動)のDXを支援するSaaS型業務管理システム「SchooLynk Contact」のサービス開始以降、国立大学や著名私立大学、専門学校グループなど250校以上の高等教育機関に提供してきた。
近年、高等教育機関においては入学者数の確保や学生の満足度向上のために、より効果的で効率的なマーケティングおよびコミュニケーション活動が求められている。しかし、従来の手法では限られたリソースとマンパワーにより、対象者へのアプローチや施策の最適化が不十分なケースが多く見受けられた。
そこでDoorkelはChatGPTを活用し募集広報をはじめ、学校業務全体のDX推進を進めていくことにしたという。
サービス概要
ChatGPTを活用し、募集広報をはじめ学務、教務などの各業務分野において業務効率化を実現する。
(活用事例1)募集広報分野における、個別DMメールの自動執筆
オープンキャンパスやガイダンス参加時に入学検討者から収集したアンケートを元に、今まで全員に同一のオープンキャンパスの参加招待メッセージやAOエントリーの開始案内、個別相談やオンラインオープンキャンパス案内を送付していた業務を、各入学検討者に合わせた文章を自動作成。
マンパワーが必要で送信できる件数に上限があったが、AIの力を借りることでより多くの入学検討者に個別のアプローチが可能になる。
(活用事例2)Webサイト訪問データや各種SNSなどから集めたデータの分析と改善案の自動提示
GoogleAnalyticsを使ったWebサイトのアクセス状況や各種SNSのフォロワーや投稿しているコンテンツを元に、Webマーケティングの現状分析や改善案などをChatGPTから提示。学内でのレポーティングやマーケティング施策の改善に向けた具体的なアクションの洗い出しに活用できる。
Doorkelのコンサルティングサービスが目指すのは、教育機関の業務DXを通じて全ての学ぶ人々が「自分の価値や可能性に気付くきっかけ」や「その価値、可能性を伸ばすきっかけ」に出会える仕組み作り。Doorkelは、教育機関が持つ豊富なデータやノウハウ、そして最新のAI技術を活用し、募集広報の効果や学生の満足度を向上させることに貢献していくという。