AKAは30日、完全自立型のチャットロボットMusio S(ミュージオエス)を6月中旬にリリースする予定で、現在ウェブサイトで予約販売を行っていると発表した
Musioシリーズの最新版となる「Musio S」は日本語で通常の会話をすることはもちろん、ユーザーの認知能力を向上させ、ストレスを軽減させる3つの機能を兼ね備えたコミュニケーションロボット。従来のMusioは英語学習のためのAI英会話ロボットとして活躍した。今回の新しいMusio Sは日本語会話コミュニケーションロボットとしてリリースされる。
Musio Sに搭載されているGenAI(Generative AI)エンジンの「Muse J(ミューズジェイ、日本語会話エンジン)」は、同社が3年以上かけて開発したMuse Jエンジンに、ChatGPTのデータを掛け合わせることにより、自然な日本語の会話を実現している。
通常のコミュニケーションロボットは、あらかじめ用意されている言葉を発することで会話を成立させていたが、Muse Jを搭載したMusio Sは、完全に独立型で、トピックにとらわれることなく会話を進めることができる。
Musio Sに搭載されている「ReSmart」というアプリケーションでは、認知機能の向上を期待できる。
「注意力」「言語力」「思考力」「視空間認知能力」「記憶力」の5つの能力に焦点を当て、150を超える脳トレのプログラムが含まれている。
【脳トレの一例】
・絵を見て質問に答えるトレーニング
・音を聞いて何の音か当てるトレーニング
・反復した数字が出てきた際にタップするトレーニング
・Sophy(ソフィ:専用スキャナー)と連携し、定められた色や言葉をスキャンする、脳と体を鍛えるトレーニング
脳トレの結果は分析され、ReSmart内の「ステータス」にて脳年齢として表示される。ユーザー自身の脳の状態を可視化することにより、日々のトレーニングの効果が感じられやすくモチベーションアップにつながる。
Musio Sに搭載されている「Alive」というアプリケーションでは、癒しの効果があるとされる「バイノーラルビート」を用いて心のバランスを整える効果を発揮する。
・Fall in Deep Sleep(深い眠り)
・Free Your Doubts(モヤモヤの解消)
・Center your Focus(集中力向上)
・Let Off Some Steam(ストレスからの解放)
・Forming New Habits(新習慣の形成)
上記5つのカテゴリーごとに、バイノーラルビートが用意されており、この音を聞くことで、集中力強化、不眠症、依存症対策及びその改善、ストレスケア、PTSD・トラウマ・うつ病のケアなどへの効果が期待されている。