プレイドは12日、AIモデルを活用し、CX向上および機能開発を支援する2つの新機能を発表した。第1弾の活用AIモデルとして、マイクロソフトが提供する Azure OpenAI Service と連携する。
今回発表する新機能は「Craft AI Modules」と「Craft Assistant」の2つ。どちらも、サーバレスで独自のKARTEの機能を開発できるKARTE Craftにおいて提供される。Craft AI Modulesは、自社サービスやサイトのCX向上の施策や取り組みにおいてGPTなどのAIモデルを簡単に組み込める機能。Craft Assistantは、機能開発に必要なプログラミングを支援するAIアシスタント機能。
KARTE Craftには、エンドユーザーの行動のリアルタイム解析結果をはじめとしたKARTEの機能にまつわる様々な事象をトリガーに任意のプログラムを実行できるCraft Functionsという機能が備わっている。Craft AI Modulesを使えば、Craft FunctionsからAIモデルを簡単に利用できる。
Craft Assistantは、Craft Functionsでの機能開発のためにプログラミングを必要とする場面で開発者を支援する。AIモデルを活用し、自然言語からサンプルコードの検索やコード生成を行う。
この2つの機能により、新たにAzureやChatGPTを契約することも保守・運用の手間やコストも不要で、AIによりサービスの顧客体験向上と機能開発の効率化・開発者支援が可能。
Craft AI ModulesとCraft Assistantの第1弾の活用AIモデルとして、Azure OpenAI Service と連携する。Azure OpenAI Service は入力に使ったデータがモデルの再学習に使用されないなどエンタープライズ基準のAIモデルを提供しており、セキュリティを担保しながらAIによる顧客体験向上と業務効率化を図ることができる。
プレイドでは今後、今回のAIモデル活用による新機能を端緒に、KARTEおよびその周辺プロダクトにおいてAIモデルを簡単に活用できる環境を整えていく。定型業務の効率化や施策提案などAIに強みがある領域はAIの力を借りながら、マーケターや開発者はじめKARTEに携わる全て人がその創造力を最大限発揮して、顧客の心を動かし、競争力の源泉となる「違い」を創出できるような環境の構築や機能の開発に取り組んでいくという。
Craft AI ModulesおよびCraft Assistantの提供