生成AIを自治体でRAG活用する「ChatSense」、RAG実証実験のキャンペーン開始
ナレッジセンスは5日、同社が提供する法人向け・行政向けChatGPTサービス「ChatSense」について、自治体等の行政機関の実証実験パートナーを募集開始することを発表した。
ナレッジセンスは、セキュリティ高い環境で生成AIを利用できる、法人向け生成AI(生成エーアイ)サービス「ChatSense(チャットセンス)」を提供している。今回、自治体・官公庁のような行政機関での業務活用を推進するべく、実証実験パートナーの募集をスタートした。2024年10月の募集に続く9期目の募集。「ChatGPT」や「Claude」のような生成AIを法人契約の上、セキュアな環境で利用できるよう自治体向けに支援する。行政がChatSenseを利用するメリットは、法人プランとしてChatGPTを活用し、10万文字程度まで無料でAIと会話可能であること。また、通常価格9.8万円/月(税別)の「追加学習」(RAG)オプションを1カ月間無料で利用できることもメリット。予算取り前であっても「社内データの読み込み x 生成AI」運用のRAG検証が可能になる。
ChatGPTは、まるで人間のように自然な会話ができるAIチャットボットサービス。ChatGPTは、業務効率化やサービス品質向上を目的として、多くの法人で導入され始めている。ナレッジセンスの「ChatSense」においても、セキュリティの高い環境や、社内データの追加学習機能など法人向けの強みが注目され、東証プライム上場企業を含む大手企業等、400社以上に導入されている。
最近では、RAG(Retrieval-Augmented Generation)技術について、自治体からの関心が高まっている。RAGとは、生成AIに社内データ読み込ませる仕組みで、業務効率化が期待できる。このように関心が高まっている中ではあるものの、行政の担当者の話から、行政・自治体での生成AI・RAG導入には、通常の法人以上の導入支援が必要なことが分かってきた。
■ 法人向けChatGPTサービス「ChatSense(チャットセンス)」とは
ナレッジセンスの提供するChatSenseとは、セキュリティを強化した形でChatGPTを利用しつつ、コスト面でも優位性のあるサービス。ChatSenseは、企業・官公庁・総合大学など、多くの法人で導入実績がある。以下の特徴がある。
1.チャット内容をAIの学習から守る機能
無料のスタータープランから、全ての法人プランで利用可能な共通の機能。
また、ビジネスプラン以上では、より高度なセキュリティ機能(シングルサインオン、禁止ワード登録、IP制限、履歴のエクスポート機能など)を追加料金無しで使える。
2.プロンプトを社内共有できる機能など、豊富な独自機能
通常のChatGPTには見られない法人向けの機能が特徴。他にも、メンバーの一括管理機能、フォルダ&ドラッグ整理機能など、日々アップデートを重ねており、そのほとんどが、無料プランであっても適用されている。
3.ChatSenseは初期費用が無料、最低利用期間の縛りがない
「使ってみないとわからない」という法人・行政の担当者に応えるため、導入のハードルをなるべくさげ、無料で利用可能な範囲を大きく広げている。