Googleは16日、2024 年の「Gemini」活用法トップ10 を発表した。このランキングでは、「Gemini」がどのように活用できるのかを具体的な例とともに紹介。「Gemini」をまだ使ったことがない人も、既に日常的に使っている人も、このランキングを通して「Gemini」の可能性を再発見し、日々の生活や仕事に役立ててほしいとしている。
昨年に引き続き、今年も調べ物や相談など情報を幅広く調べる“情報収集”に関する活用方法がトップにランクインした。
「情報に関する調べもの」では、たとえば、元素の周期表や特徴、円周率の定義や背景など、「物事を理解する」調べ方や「モーツァルトが作曲した有名なオペラは?」や「光速は何キロメートル毎秒ですか?」などといった単一・複数の明確な答えを探す調べ方で活用されている。
2 位には「雑談・おしゃべり」が昨年の 6 位からランクアップしている。例えば、「もしも無人島に一つだけ物を持っていけるとしたら、何を持っていく? 理由も教えてね。」 などの想像力や価値観を広げる活用方法や「最近あった面白い出来事を教えて! 笑わせてくれると嬉しいな。」 などといったユーモアや共感を育む活用方法が人気を集めている。特に 10 月に日本語でも公開した Gemini Live を使うことで、テキスト入力だけでなく、音声でも気軽に会話を始められるので、疲れて気分が上がらない時に、Gemini に口頭で「気分が盛り上がるように励まして」などとおしゃべりをすることもできるようになった。
3 位、4 位、5 位、9 位には、それぞれ「勉強のお手伝い」、「要点をまとめる」、「プログラミング」、「文章作成サポート」がランクインしており、Gemini が学びのシーンでも広く活用されていることがわかる。
「勉強のお手伝い」では、たとえば「高校世界史のまとめ問題を一問一答形式で 20 問、記述形式で 10 問、作成してほしい。難易度は大学入試レベルで。まだ解答は見せないで。」など、学びたい科目だけでなく、自分の習熟度や好みの形式に合わせた使い方など具体的な指示を出すことで、Gemini が問題を作成してくれます。さらに、解答と解説も作成するので、復習や予習に役立てることも可能。
「要点をまとめる」では、長文の文章や複雑な資料を読み込む時に多く活用されている。例えば、「このレポートの要点を300字程度でまとめて」と聞くと、重要なポイントを簡潔に把握することができる。
昨年に引き続き今年も「プログラミング」が上位にランクしている。初心者から上級者まで、幅広い層で Gemini がプログラミングのサポートに使われいる。初心者であれば、「Pythonで簡単なゲームを作る方法を教えて」と聞くことで、基本的なコードの書き方から実行方法まで学ぶことができる。また、上級者であれば、「このコードの効率を上げる方法を教えて」といった具体的な質問をすることで、より高度なプログラミングスキルを身につけるサポートを提供できる。
6 位、7 位、8 位には、それぞれ「買い物のための下調べ」、「アイデア出し」、「旅行のアイデア」がランクインし、Gemini が様々なシーンにおけるアイデア出しのパートナーとしても活用されていることを示している。
「買い物のための下調べ」では、たとえば、新しいPCの購入を検討している際に、「Chromebook に興味があるんだけど、Chromebook Plus との違いがわからない。それぞれの特徴をわかりやすく表にまとめて比較して」と聞くことで、CPU やメモリなどの性能の違いを比較したわかりやすい表を作成してくれる。
9 位には「翻訳」が昨年に引き続きランクインしており、英訳や和訳など多言語間での翻訳に広く活用されていることがわかる。
*このランキングでは、2024 年中に入力された質問を基にカテゴリー分けしている。(調査対象期間: 2024年1月1日~10月31日)