スマイルロボティクスは31日、新エネルギー・産業技術総合開発機構 (NEDO)が実施した2020年度「研究開発型スタートアップ支援事業/シード期の研究開発型スタートアップに対する事業化支援」(最大助成額:7000万円、以下「NEDO STS事業」)に係る第1回公募において、ロボティクス領域から唯一のスタートアップ企業として採択されたと発表した。
さらに、NEDOの認定VCであるANRIから、新たに追加の資金調達を完了したことも、併せて発表した。
全エンジニアがGoogle出身のスマイルロボは、高度なロボット制御技術・ディープラーニング技術を活用し、飲食店のホールなどを中心に「片付け」のオペレーションを省力化すべく「モバイルマニピュレータ型自動下膳ロボット」を開発している。
今回、NEDOから発表された『2020年度「研究開発型ベンチャー支援事業/ シード期の研究開発型ベンチャーに対する事業化支援」 第1回公募に係る交付決定先一覧』によると、他にロボティクス領域の案件は見当たらず、スマイルロボが「唯一のロボットスタートアップ」として採択されたことになるという。
同社のロボットは「モバイルマニピュレータ型」である点が大きな特徴。言い換えれば「自律走行型のロボットアーム」であり、社会実装において下記のようなメリットがある。
・ アームのない搬送ロボットとは異なり、例えば飲食店では、客(もしくは店員)が「ロボットとテーブル間の皿の乗せ替えをする」必要がない
・ 自律走行型であり、テレプレゼンスでの「遠隔操作」や「床にガイドを貼る」必要もない
今回のNEDO STS事業の助成金および新たに追加で調達した資金(ANRI・DEEPCOREから)により、ソフトウェアエンジニア・ハードウェアエンジニアの採用を強化し、モバイルマニピュレータの研究開発および実証実験を一気に加速させていくとしている。