日本経済大学(都築学園グループ)は25日、AIの活用によって教育の質の向上と大学教職員の業務時間削減を実現するため、マンガ形式のDX人材育成サービス「MENTER」を提供するWHITEと4「教育革新パートナーシップ」を締結した。
また、共同プロジェクトの第1弾として、今年5月から、AI搭載バーチャルアシスタント「T-AI(ティー・エーアイ)」が教員の授業支援を行う授業を実証実験として開始する。
昨年はOpen AI社のChatGPTの登場により、様々なシーンでAIが浸透した。加えて、教育業界においても文部科学省が「大学・高専における生成AIの教学面の取扱いについて」AI技術の進展や指針等の運用状況などに応じ、対応を適宜見直していくことが重要であると発表している。
日本経済大学でも学修・教育における生成AIのガイドラインを作成し、学修の補助としてAIを積極的に授業で活用している。
これまでの授業では、特に大人数の集団授業では、教員の説明を聞くレクチャー型になるため、参加者一人ひとりの参加意欲維持に課題があった。そこで、今回のプロジェクトでは学生1人に対して、1台のバーチャルアシスタントという構成をとることで教育の質を向上させることができるかどうかを検証する。
授業では、学生一人ひとりの質問をAI搭載バーチャルアシスタント「T-AI(ティー・エーアイ)」が取りまとめ、教員に伝えることで、学習の習得度を高めることができるようになる。また、出席確認や提出物管理などの事務作業を支援することができるという新たな教育環境を作り出すことを目指している。
マンガ形式のDX人材育成サービス「MENTER」とは、マンガ動画コンテンツを使い、クイズ形式で出題された問題を解く、いつでもどこでもパソコンやスマートフォンで隙間時間を使った学習が可能なサービス。
また、ITスキル診断テストで学習前と学習後にアセスメント(スキルチェック)を行うことで自身の成長やスキルの習得状況を体感することができる。現在、全国の企業約100社以上で導入されている。