ストリーツは6日、同社が提供する AI支援ニュース編集アシスタント「apnea(アプネア)」 が、レシピ機能の実装・スマホ対応を完了し、正式版をリリースしたと発表した。
「apnea」は2024年4月にベータ版を公開。現在、放送局・新聞社・出版社を中心に26団体・320人以上が利用している。今回の正式版リリースにより、人間とAIの共創によるコンテンツ制作をより強力に支援していくという。
レシピ機能とは、作りたいレシピを選択し、取材内容をアップロードするだけで、テキストコンテンツを生成AIに作成させる新機能。
メディア業界で生成AIの活用が進まない背景として、プロンプトを書く難解さと、ハルシネーションおよび著作権侵害リスクへの対処が大きな課題となっていた。レシピ機能はその壁を打ち破る画期的な新機能。
レシピ機能を活用すれば、利用者はプロンプトを書く労力をかけずに、生成AIから高品質なアウトプットを受け取ることができる。また、コンテンツを生成するにあたって必ず取材・リサーチ情報を必要とするため、ハルシネーションや著作権侵害のリスクを最小限に抑えられる。
利用できるレシピには、運営が提供するオフィシャルレシピと、チームでカスタマイズするオリジナルレシピがある。「専門家へのインタビューから解説記事を作る」「選挙立候補者の紹介記事を作る」などのオフィシャルレシピは、メディアグロースの専門家と生成AIに精通したエンジニアが、良質なコンテンツを生成するためのノウハウを詰め込み 、実践的な運用を想定して作られている。
スマホ・タブレットのブラウザからも快適に使用できるUIに大幅リニューアルした。
スマホ対応が実現したことにより、取材先で「apnea」に取材音源をアップロード、帰社するまでの間に文字起こしとドラフト作成を完了させることも可能。コンテンツ制作フローの各所で「apnea」を優秀なアシスタントとして活用することで、取材からコンテンツ作成までの流れがよりスムーズかつスピーディーになり、ワークライフバランスの改善やコンテンツの高品質化が見込める。