飲食店向け予約管理システム「ebica」を運営するエビソルは4日、LINEと共同開発したAI電話予約応対サービス「AIレセプション」で、10月29日までの申し込みで、利用開始から1年間、初期費用・毎月の最低利用料金が無料になる、従量課金制の飲食店支援プランを提供すると発表した。
近年、飲食業界では、ネット予約が急速に普及している一方で、当日のネット予約を受け付けていない飲食店の割合がまだまだ多いことや、消費者の来店直前の電話による空席確認が未だ習慣化していることから、依然として全予約の50%以上を電話予約が占め、来店前日や当日ほど電話予約の比率が高くなる傾向にある。
「AIレセプション」は、同社がLINEの電話応対AIサービス「LINE AiCall」と協働して開発した飲食店におけるAI電話予約応対システム。同社が提供する飲食店向けクラウド型予約管理システム「ebica」の空席データと連携することで、これまで自動化が難しかった来店当日の直前予約や予約内容の確認の応対を含め、24時間365日、電話予約の受付が可能となる。
長期化するコロナ禍において、飲食業界の倒産件数は2020年に過去最多となり、大手チェーンでも閉店や業態転換を余儀無くされる企業が相次ぐなど、飲食店にとって厳しい状況が続いている。一方で、若年層へのワクチン接種も進みつつあり、社会は感染対策を継続しながら経済活動を再開させていく“アフターワクチン”の世界に向かっている。そうしたなか、飲食店は、今後人手不足という課題に加え、人員配置計画の難しさや経営効率の最適化という問題に直面していくことが予想される。
このような背景を受け、今回、2021年10月29日までに申し込みした飲食店に対して、利用開始から1年間、初期費用・毎月の最低利用料金が無料となる従量課金制の支援プランを提供開始する。消費者による飲食店の利用が今後少しずつ増加していく社会に向け、電話予約および管理を「ヒト」から「AI」にシフトすることで、コロナ禍における飲食店の集客を支援し、飲食業界の回復を推進するという。