凸版印刷は13日、スマートフォンで撮影したくずし字資料を、その場で手軽に解読できるスマホアプリを開発したと発表した。
2021年にサービス提供を開始した古文書解読支援システム「ふみのはゼミ」がパソコン・タブレット上での利用、かつ法人向けに限られていたのに対し、本アプリケーションは一般利用者でもスマートフォンで撮影したくずし字資料を、その場で手軽に解読できるサービス。
本アプリケーションは、木版を用いて印刷されたくずし字資料に対応したAI-OCRに加えて、新開発の手書きの古文書に対応したAI-OCRを搭載し、幅広い資料の解読を支援。資料館等での古文書の解読や調査業務の効率化をはじめ、一般利用者の「手元にある古文書の概要を知りたい」「くずし字を読めるようになりたい」といったニーズに対応する。
2022年9月から三井文庫、京都市歴史資料館、和洋女子大学などの協力のもと実証実験を開始。2023年1月にベータ版公開、3月に正式版の一般販売を予定している。