オリコン、DX推進の一環としてマイクロソフトの「Azure OpenAI Service」を導入
ニュースとランキングを提供する調査会社・オリコンは13日、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進の一環として、「Azure OpenAI Service(日本マイクロソフト)」を導入し、社内で生成AI(ジェネレーティブAI)が利用できる環境を構築したと発表した。さらに、希望者には「ChatGPT Plus(OpenAI)」の利用料を会社負担とする制度を導入した。
2022年11月に米OpenAI社が「ChatGPT」を公開してから、世界中で生成AIの活用方法が検討されている。しかし、生成AIに機密情報を入力した結果、情報が漏洩するケースが相次いでおり、オリコンでは社内で営業秘密の入力を禁止するなど、生成AI技術の活用方法について早急かつ慎重に検討を重ねてきた。
そしてこのたび、社内利用のルールを整備し、「Azure OpenAI Service」を導入した。「Azure OpenAI Service」では、入力した情報がAI学習に使われないため、従業員は情報漏洩の恐れなく生成AIを活用できる。また、希望者には有料版サービス「ChatGPT Plus」を会社負担で利用可能とした。
オリコンは、社訓にAI活用に関する項目を設けており、これまでもシステムの自社開発や、AI技術を積極的に活用するなど、オリコン・グループ全体で業務のDX化に取り組んできた。
今回の「生成AI」利用環境導入を機に、オリコン・グループ各サービスにおいてAI技術を活用することで、データ分析の高度化や生産性の向上、さらには新たなソリューションメニューの開発などにつながることを期待しているという。