モニタスは29日、パーソナル人工知能開発のオルツグループと共同で、AIモニター生成目指し実証実験を開始すると発表した。
オルツの提供する世界初のAIアンケートシステム「Nulltitude」に対し、モニタスが運営するQzooモニター43万人の中から希望者を対象にAIクローンモデルを生成する。
モニタスは、同社に所属するモニターに対し、AIモデル生成の許諾を得て、その上で各モニター当人の任意で「AIモニター」化を行う。企業が「Nulltitude」に対しアンケート費用を支払うと、母数、属性などでターゲティングされた「AIモニター」が回答する。このとき、回答をおこなった「AIモニター」の元となった本人に対し、アンケート謝礼が還元される。
この提携により、オルツは、AIアンケートの母体となる膨大な個人のAIモデル「AIモニター」を、モニタス所属モニターから生成することができるようになる。また、モニタスは、同社に所属するモニターに対し、当人の意思を反映したアンケートの自動回答という手段を提供することになるという。
まず、両社は100人〜1万人程度の小規模のモニターに対してAIモニター化の許諾を取るところから開始し、生成されたAIモニターが元となった人間の意見と一致しているかどうかを調査する実証実験を行う。その後、徐々にAIモニター生成数を拡大しつつ、企業からのモニター調査を実証実験として請け負いながらその規模を拡大していく予定。