NTTドコモ(ドコモ)は8日、新潟県佐渡島で、眼鏡型ウェアラブル端末「スマートグラス(AceReal One)」を活用して、佐渡島特産「おけさ柿」の栽培を技術指導員が遠隔から指導する実証実験を開始すると発表した。
また、あわせて、経験の浅い農業従事者の早期の技術取得をめざし、熟練者の技を3D映像で記録する実証実験も実施。「AceReal One」の活用と3D動画撮影による技術伝承を組み合わせた農業支援は、全国で初の取り組みだという。
本実証実験は、農林水産省の「令和2年度スマート農業実証プロジェクト」の公募において採択され、新潟県を代表機関とするコンソーシアムのプロジェクト内で実施する。
本実証実験では、柿生産においてスマート農業技術導入による、農作業の省力化および経営改善の効果実証を行う。
佐渡島では、高齢化により農業の担い手が減少する後継者問題を抱えている。そのため、新規参入者や臨時の農業従事者に栽培技術を伝えていくことが重要課題となっており、本取り組みにより、栽培技術を「見える化」し、経験や勘に頼らない農業をめざす。
今後もドコモは、5Gエリアの拡充による通信の高速・大容量化、低遅延化も見据え、今回の実証実験の結果を通じて、同様の課題を抱える新潟県内や全国のパートナーの農業分野での課題解決や発展に引き続き取り組んでいくという。