順天堂大学大学院医学研究科は15日、健康をテーマとした地域のコミュニティ拠点(2024年竣工予定)の施設内に開設予定の都心型研究所『順天堂AIインキュベーションファーム~JUNTENDO AI INCUBATION FARM for health care and well-being~(仮)』で実施する共同研究プロジェクトの公募を開始した。
順天堂大学は、文京区による「旧元町小学校の整備と元町公園との一体的活用事業」の事業者として選定され、健康をテーマとした地域のコミュニティ拠点づくりを進めている。健康・文化意識の高い文京区民へ医療や食のプロが様々なプログラムを展開するほか、医療機器事業者の情報交換の場の提供や研究開発の支援を行うという。
内閣府が提唱する「科学技術イノベーションが拓く新たな社会」(Society5.0)では、仮想空間と現実空間を高度に融合させた人間中心の社会の実現を目指している。医療分野も同様であり、従来の医療になかった新しい価値を患者・市民に届ける必要がある。同学は6学部3研究科6附属病院からなる健康総合大学・大学院大学であり、そこに集積された健康・医療ビックデータを人工知能(AI)技術等へ活用することにより、更なるイノベーションの創出を目指すという。
同施設では、「仁の学是にもとづく、人に優しいAI医療の実現」をVisionにかかげ、幸福100年社会を目標に、下記5つのコアプロジェクトに付随する共同研究プロジェクトを公募する。