設備点検・災害対策・警備監視の領域を中心にドローンによる業務の完全自動化を目指すセンシンロボティクスは16日、ENEOS川崎製油所が行う石油プラントにおける保守点検業務の安全性向上・効率化に向け、ドローンソリューションを活用した石油タンク及び配管の自動点検の実証実験を行ったと発表した。
センシンロボティクスが提供する『SENSYN FLIGHT CORE』を中心としたドローンソリューションは、簡単な操作で、ドローンを点検対象物と適切な離隔距離を確保しながら安定的に自動飛行させることが可能。ドローンで点検を行うことによって、定期的に行っているタンク上にある浮き屋根の点検が可能になる。
浮き屋根式タンクの定期点検業務において、川崎製油所では、毎日対象のタンクに人が登り点検を行っている。本実証実験の結果、この業務をドローンで行った場合、上空から1基あたり5分程度の作業で対応することができ、目視による異常有無確認の代替手段として活用できることが分かったという。
センシンロボティクスは、将来的には顧客自身がソリューションで簡単に設備の自動点検を行い、デジタル技術を活用した製油所安定・効率操業体制の確立の支援を目指す。また、ドローン以外のロボティクス技術を使ったソリューションも視野に入れているという。