みらい翻訳は18日、エムスリーが運営する日本最大級の医療従事者専用サイト「m3.com」を通じて、同サイト会員向けにAI翻訳サービス「Mirai Translator for m3.com」を2021年4月1日からり提供開始すると発表した。
正式提供に先駆け、m3.comで、本サービスの全ての機能を導入費用・月額費用0円で利用できるアカウントの申込受付を開始した。
医療従事者においては、最新医療技術の理解や医療業界への貢献を目的として、外国語でかかれた文書の理解や外国語での文書の作成が定常的に行われている。翻訳に際しては、正確性はもとより、日々更新される最新の情報を把握するため速さが求められるが、人手で翻訳すると時間がかかりタイムラグが生じることが課題となっていた。
また、最近では新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けてさらに膨大な量の情報収集、情報発信が行われるようになり、翻訳負荷の軽減が課題となっている。みらい翻訳が法人向けに提供しているMirai Translatorは、高精度の多言語翻訳、PDFなどファイルを丸ごと翻訳する機能や使いやすい画面設計などを特徴としており医療従事者の課題解決への貢献が期待されていたが、従来は医療従事者向けの利用形態に即したプラン、提供チャネルがなく、提供できていなかった。
みらい翻訳は、日本の医師のうち9割にあたる29万人が会員登録する医療従事者専門サイト「m3.com」で、m3.com会員向けに本サービスを提供すると共に、法務・財務や製薬業界向けに専門特化した翻訳エンジンを開発してきたノウハウを活かし、医療従事者の翻訳シーンに最適なAI翻訳の開発に取り組むとしている。