ナレッジセンスは14日、同社が提供する法人向けChatGPTサービス「ChatPro」のビジネスプランについて、社内のアカウントごとに利用具合/料金を可視化し、使いすぎを防ぐことができる機能をリリースすると発表した。
ChatGPTなどの生成AIは、生産性の向上やサービス品質底上げの手段として、社内外からの導入の期待が高まり、大きく話題となっている。ナレッジセンスの提供する「ChatPro」においても、直近の数カ月で多くの引き合いがあり、東証プライム上場企業を含む、大手企業等に導入された事例があるという。
先日「ビジネス」プランをリリースしたことで、これまでニーズが合わなかった顧客にもメリットを感じてもらえるようになり、さらに多くの企業での導入が決定している。
一方で、従量課金プランである「ビジネス」プランでは「社員が使いすぎてしまったら大変だ」という不安も存在し、導入のデメリットとなっていた。そこで、ChatProでは「使いすぎているアカウントを可視化」「アカウントごとの料金を可視化」する機能を実装し、企業利用する際の不安に応える。
新しく公表されたビジネスプランは、社員1人あたり月額980円~という料金設定。
■ 従量課金「ビジネス」プランと、今回の追加内容
ビジネスプランのメリットは、あまり多く利用しない人/時期にはコストを抑えつつ、多く利用したい人/時期には上限なく利用するというように、幅広いニーズに合わせて柔軟にChatGPTを企業利用できるようにする点。
1.一定までは定額で、それを超えた人の分は従量課金で利用できる
これまで、通常プランである「スタンダード」プランは、1名で週5回までのみ、GPT-4が利用できるプランだった。今回新しく発表する「ビジネス」プランでは、一定の利用具合(GPT-3は100万トークン/月、GPT-4は4万トークン/月)までは「スタンダードプラン」と同じ料金で利用でき、それを超えた分に関しては従量課金で、使った分だけ料金を支払う形式になっている。
2.[今回発表された機能]アカウントごとの利用料金を可視化できる機能
企業で利用している社員のアカウントごとに、利用具合を可視化できる機能。月ごとに集計されている画面で、その中では「活用しているAIのモデル」「定額の範囲に対して何%まで利用しているか」など、より詳細の活用具合がわかるような機能が実装された。
■ChatProの特徴
「ChatGPT」は、2022年秋に米OpenAI社がリリースした大規模言語モデルの一種。ナレッジセンスが提供するChatProとは、セキュリティを強化した形でChatGPTを企業利用できるサービスで、コスト面でも優位性がある。実際、東証プライム上場企業をはじめ、多くの法人・自治体での業務効率を向上させることに貢献した事例がある。ChatProには、以下の特徴がある。
1.チャット内容をAIの学習から守る機能
エンタープライズプラン、スタンダードプラン、無料のスタータープラン、全てで利用可能な共通の機能。
2.プロンプトを社内共有できる機能など、豊富な独自機能
通常のChatGPTには見られないビジネス向けの機能が特徴。他にも、メンバーの一括管理機能、フォルダ&ドラッグ整理機能など、日々アップデートを重ねており、そのほとんどが、無料プランであっても適用されている。
3.ChatProは初期費用が無料、最低利用期間の縛りがない
「使ってみないとわからない」という企業の要望に応えるため、導入のハードルをなるべくさげ、無料で利用可能な範囲を大きく広げている。