ナレッジコンサルティング、ChatGPTの誤回答を解決しセキュリティを強化

ナレッジコンサルティングは7日、生成AI「ChatGPT」技術を活用した企業の社内ナレッジ活用を効率化するチャットボット「カイセツ」の新プラン、「スタンダードプラン」をリリースすると発表した。これにより、より詳細な回答形式や高度なセキュリティ機能を提供し、ビジネスの効率化と情報管理の向上を実現する。

カイセツは、企業の情報やノウハウを整理・集約し、顧客や社内向けに自然言語で簡単にアクセスできるチャットボット・FAQを立ち上げられるサービス。ChatGPTを活用することにより、いつでも自然言語で簡単に検索ができる。

事前の情報整理は一切必要なく、ホームページや既存のドキュメントを読み込ませるだけで、わずか10分でチャットボット・FAQの立ち上げが可能。

【スタンダードプランの主な機能】
1.誤回答を防ぐ技術 DAS:
生成AIが誤回答をすると言われる問題を、ナレッジコンサルティングが開発した独自技術のDAS(Direct Answer System)により解決する。
DASは質問の理解と情報検索にのみ生成AIを使い、回答については事前に登録された回答文をAIで変更することなく出力させることができる技術。
例えば質問について正しく理解できているか確認した上で回答したり、質問に関連性の高いFAQを選択肢として表示することで、質問者が該当する回答を選択することが可能になる。このDASにより誤回答の許されない業務での活用を可能にする。
また通常の生成AIで回答をするのか、DASを使い事前に準備した回答を表示させるのか、指定することが可能になる。

2.セキュリティ機能:
セキュリティ機能は、アクセスしたユーザーの権限に基づいて回答する情報の範囲を制限する事を可能にする。ユーザーは自身の権限範囲内の情報からのみ回答を得ることができる。これにより、公開情報や社内向け情報、経営向け情報などの権限に応じた情報の公開を実現する。

3.豊富な回答形式:
ライトプランではテキストのみのチャットボットだが、スタンダードプランでは画像や動画、URLリンク、ファイルの添付等を交えて回答することが可能。これにより、要点はチャットボットで回答し、より詳細で具体的な回答については関連する資料やURL、動画に誘導するといった使い方が可能になる。

4.ファインチューニング作成支援機能:
ファインチューニングは、企業に特化した個別情報のように学習データが少ない場合や学習にコストや時間をかけられない場合に特に有用な手法であり、AIの利便性と効率を大幅に向上させる。
事前に読み込ませたドキュメントから自動でファインチューニングの元になる学習用データ(FAQ形式)を作り出す。
利用者は自動作成された学習データを修正するだけで最適なチューニングができるようになる。また、専任のサポートメンバーによるプロンプト作成のアドバイス等のサポートも行う。

これらの新機能により、「カイセツ」スタンダードプランは、企業の情報管理と顧客サポートの向上に大きく貢献する。情報共有の効率化や業務効率の向上に寄与すると共に、企業の持つナレッジを最大限に活用し、ビジネスの成長をサポートする。

関連URL

「カイセツ」
ナレッジコンサルティング

関連記事

注目記事

  1. 2024-5-10

    生成AI・ChatGPTが進化させるイベント情報メディア「EventNews」サービス開始

    bravesoftは9日、新たなAI技術を活用したイベント情報メディア「EventNews」のサービ…
  2. 2024-5-10

    テラドローン、九州電力送配電にAIを搭載したドローン自動鉄塔点検システムを導入

    Terra Drone(テラドローン)は8日、九州電力送配電に、AI によるがいし自動検出機能を搭載…
  3. 2024-5-10

    アイスマイリー、「AI博覧会 Summer 2024」を8月29日30日に開催

    AIポータルメディア「AIsmiley」を運営するアイスマイリーは、8月29日~8月30日に「AI博…
  4. 2024-5-8

    エファタ、「AI遺言書作成支援サービス」の無償提供を開始

    エファタは2日、法律的な要件を満たしたうえで、AIとの会話を通して遺言者の希望に沿った遺言書の下書き…
  5. 2024-5-8

    生成AIサービスの本格導入を計画している地方自治体は7割以上=イマクリエ調べ=

    イマクリエは、2024年2月から4月の3カ月間に、106の地方自治体に対して、生成AI活用状況のヒア…

カテゴリー

最近の投稿

ページ上部へ戻る