データを軸にAIとソフトウェアを駆使してC向け・B向けの事業を展開しているITベンチャーのアイディオットは26日、イーストベンチャーズとiFundを引受先とした資金調達を行ったと発表した。
今回の調達により、AIを活用したプロダクトの開発、強固な開発体制の構築、および優秀な人材の獲得を進めていくという。
アイディオットは、データを軸としてAIやソフトなど様々なプロダクト開発を行っている。主に、アルゴリズムを活用した顔認証プロダクトの開発、100企業以上のデータを保有するデータマッチングプラットフォームの運営、200以上の実績を保有するデータを利活用したソフトウェア開発。
現在、新型コロナウイルス感染拡大によるテレワーク増加の影響もあり、医療や不動産、建築、小売など多くの業界でDX(デジタルトランスフォメーション)の実現に注目が集まっている。しかし仕事のデジタル化・IT化が求められる一方で、多くの業界でDXは進んでいない。紙での書類や属人的な業務が多く、情報の「データ化」、「分析」、「活用化」が課題となっている。また、デジタル化を進める上で必要な「データ」が蓄積されておらずプロダクト開発を行うことが難しい状況だという。
同社は、上記のような課題を解決すべくデータの売買が行える、データマッチングプラットフォーム「DP2(ディーピィートゥー)」を提供。企業が保有するデータをフリマのようにプラットフォーム上で売買を行うことでデータの流通を促進している。また事業会社データも非公開で保有している。業界や国を越えたデータのマッチング(最適化)を促進することで、プロダクト開発のコアとなるデータ入手の時間を短縮し、プロダクト開発のスピードをアップする。
今回の調達により強固な開発体制の構築、および優秀な人材の獲得を行うことで、AIとデータを活用したプロダクト開発を強化、業界のDX促進に取り組んでいく。また、最先端の技術や独自のAI技術とデータを活用し実用的なビジネス課題の解決にも取り組んでいくとしている。