アトラックラボは7日、ドローンの国産化に必要な技術の、サポートサービスを開始したと発表した。
ドローンの開発において、フライトコントローラーや、コンパニオンコンピューターの開発は敷居の高いものだった。現状、日本のドローンメーカーは、中国製フライトコントローラーを活用しているケースが多く、フライトコントローラーをブラックボックスとして使用する必要があった。
近年諸外国では、オープンソースのフライトコントローラーを採用していくケースが増えて来ている。その中で、ArduPilot/PX4系が注目株であり、開発支援サービスではArduPilot系のオープンソースを使用し、ハードウエアには、信頼性が高く、採用実績も多い「The Cube」を使用した開発支援を行う。「The Cube」は、台湾と米国で生産されているが、ハードウエアもオープンソースとなっており、独自ハードの製作、カスタマイズも可能となっている。
開発支援サービスでは、フライトコントローラーの使用方法だけでなく、コントロールソフトウエアのカスタマイズや、AI処理を行うコンパニオンコンピューターの接続、開発支援も行う。
また、フレームの設計支援、カーボンやアルミ部品の製造支援、モーターやESC(モータードライバー)の選定、調達など、ドローンを組み上げるのに必要な総合的な支援を行う。さらにアトラックラボで設計・製造した、汎用フレームの部品供給も行っており、様々なアプリケーションに対応する独自ドローンを製作できるという。
今後は、設計支援だけでなく、各地域のパートナーと、運用やトレーニングを企画し、国産ドローンの開発・運用を支援していくとしている。