シリコンバレー発のIoT・コネクテッド関連のプラットフォームを提供するMODE, Inc.(米国・カリフォルニア州)は15日、ロボット向けの統合監視システムを「MODE ROBOT CLOUD」の機能として提供開始すると発表した。
MODEでは2020年6月からサービスロボットの開発・運用をサポートするロボット向けのクラウド基盤「MODE ROBOT CLOUD」を提供してきた。今回は、顧客のニーズに応え、ロボットの運用やメンテナンスを効率化するための統合監視システム。
ロボット向け統合監視システムの特徴は下記の3つ。
1)MODE ROBOT CLOUDに接続するだけで迅速に導入可能
モニタリングする対象と項目設定をするだけでロボットの問題を検知すると、自動的にアラートを生成。アラートとしてEメールの送信やロボットクラウドのチケット発行、Salesforce.comなど外部のシステムと連動することができる。それによりサポートコスト削減や現場作業員とのコミュニケーションを効率化が実現される。
2)柔軟な対象設定と閾値(しきいち)設定
ロボット単体の監視だけでなく、機種やロケーションごとに設定可能なロボットのグループごとに監視対象を設定できる。またアラートの閾値(しきいち)が柔軟に設定可能となっており、たとえば60秒間に2回のトリガーが発生した場合にアラートを発行するといった事が可能になる。
3)高品質なユーザーサポートのための不具合調査
ロボットの不具合調査(デバッグ)の際に、データを容易に調べ出すことができる。データは全てMODEクラウドに保存されており、ロボットが稼働していない場合でも遠隔地からも調査に必要なデータを取り出すことが可能。
今後活用が広がるサービスロボットは、ロボットのリースによる月額課金型の利用が多くなってきている。ロボットで発生した不具合などをサポートするコストの増大が問題となっている。ロボットの状況をリモートかつリアルタイムに認識することで、高品質のユーザーサポートを実現し、迅速な問題解決と、技術者派遣、ロボットの機体交換を最小限に抑え、サービスロボットメーカー様や保守管理会社様の課題解決を行いたいと考え、今回のサービス提供に至ったという。